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  • 執筆者の写真rotarywaseda1920

ロタ会LIVE!! #1 幹事長編



「ロータリーの会って、清掃以外に何をやっているの?」

活動実態が不明瞭で、しばしば「闇の組織」と称される自称ボランティアサークル「ロータリーの会」。

その「闇」の真相に迫るべく、本誌「週刊早春」記者は幹事長に直撃インタビューを敢行した。



早稲田キャンパス16号館、某空き教室。

「早稲田のチベット」と称される古びた建物の、人気のない上層階には、他の建物にはない殺伐とした雰囲気と、独特の緊張感が漂う。彼らが指定した待ち合わせ場所は、このフロアの最奥にある、普段はゼミ教室として使われている小部屋だった。


こんな場所を指定してくるとは、やはり怪しい。きっと何かを企んでいるに違いない。表向きは善良なボランティアサークルと見せかけて、実態は人には言えないような別のことをしているのではないか。彼らのTwitterの発信を見ても、清掃活動以外は具体性のない活動紹介ばかりで、普段何をしているのかがさっぱり見えてこない。きっと彼らには何か隠したいことがあるのではないか。実は裏社会とつながって、早稲田を牛耳っていたりして…


それか、もしかすると実は清掃活動以外に大したことはしていないのではないか。

自分たちを大きく見せようとしているだけで、実態としては「ボランティア」の名前を冠するだけの、ただの清掃員集団なのではないか。


何はともあれ、真実に迫らねば…


そんなことを考えながらしばらく待っていると、ノックの音に続いて一人の男が部屋に入ってきた。

金メッシュの髪に、デニムジャケットを着た彼は、一見垢抜けた普通の大学生のように見える。


「お待たせさせてしまってすみません。早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科3年、末永誠悟と申します。福岡県北九州市出身の20歳です。今日はよろしくお願いします。」


慇懃にお辞儀をすると、彼は名刺を差し出した。「幹事長 末永誠悟」とある。

彼がロータリーの会の幹事長本人であるようだ。


「週刊早春特集企画『ロタ会LIVE!!』担当記者の高田と申します。こちらこそ今日はよろしくお願いします」


今日は彼の、そしてロータリーの会の化けの皮を剥がしてやる…と心に誓った。




ーでは、まずはじめに、ロータリーの会の概要について教えてください。


はい。弊会は高田馬場駅前ロータリーの不法投棄問題を解決するために活動している、ボランティアサークルです。2020年に設立され、今年で3年目を迎えます。清掃ボランティアを中心とした活動を行っていて、現在は48人の会員が所属しています。


ー結構大きなサークルなんですね。なぜ高田馬場駅前ロータリーの不法投棄問題という、非常にローカルな問題に取り組まれようと思ったんですか。


高田馬場駅前ロータリーは、これまで街の象徴として、多くの人々に親しまれてきました。
特に、早稲田大学をはじめとした学校が多く立地することから、高田馬場の街は「学生街」と呼ばれ、ロータリー広場は学生の交流の場としての文化を発信する場でもありました。
しかし、学生をはじめとした利用者、主に早大生がごみを散乱させる状況が続いており、それが長年見過ごされてきました。広場は本来公共の場であり、ごみを捨てる場では決してないはずです。なので私たちは、問題の当事者である早大生として、これを問題として提起し、活動しています。学生街の問題を学生たちが主体となって解決することに意味を感じています。


ーなるほど。「問題の当事者」としての意識を強くもたれているんですね。
でも、活動としてはどうなんでしょう。問題意識はすごく立派であっても、実際していることって、清掃じゃないですか。それって、結局ただの清掃員じゃないですか。学生がしているから特別感があって見えるようなだけで、ぶっちゃけたこと聞きますけど、「ボランティアサークル」と銘打っているだけで、実際はただの「ゴミ拾いサークル」じゃないですか?
 

確かに、弊会の印象は清掃活動が強いと思います。「ゴミ拾いサークル」や「ロタお掃除部」と揶揄されることもあります。しかし、実は私たちは清掃活動以外にもいろんな活動をしています。


ーそうなんですか。例えばどんな活動でしょう。


はい。具体的にいうと企業や自治体との協働活動や、小学校へ授業をしに行ったり、一緒にコラボしたり、新宿区への政策提言をおこなったりしています。いろんなアプローチの方法を試して、問題解決のために動いています。決してゴミ拾いだけをしているサークルではありません。


ーなるほど。すごく立派なことをされているんですね。


幹事長の彼の話を聞き、ロータリーの会はどうやらただの清掃員集団ではないということはわかった。複数の企業や行政、小学校とつながり、様々な活動を行っているらしい。だが、本当にそれがごみ問題の解決につながるのか?実は、表向きは「ごみ問題の解決」としながらも、実態としてはパイプを作ることで何か別の目的のために利用しているのではないか?



ーでも、そんな立派なことをしていると、それ自体が目的化しませんかね?やっぱり学生だし、企業や行政と関わっているオレすごい!みたいなのはやっぱりあるんじゃないですかね。コネも作れますし。何というか、ロータリーでごみを捨てている人にちゃんと向き合っているように思えないのですが?


そんなことはありません。僕は、ロータリーに「ゴミを捨てるのはおかしい」という雰囲気を作ることが大切だと思っています。現状の問題として、普段ならポイ捨てをしないような人でも、ロータリーなら捨てても良いと思っている人が多くいます。ロータリーという場所においては、「周りも捨てているから」「先輩たちが捨てていたから」「昔からこうだから」という雰囲気があるように思います。そのような古い価値観を捨てて、今後は「ゴミを捨ててはいけない」という当たり前のことを、ロータリーを使う方々に思い出してもらいたいです。協働活動といった様々なアプローチは、あくまでも散乱ゴミの存在を「地域の課題」としての認識を持ってもらうための手段です。


ーなるほど。そういったことをしっかりと考えて活動しているんですね。


どうやら、彼らは本気で散乱ごみ問題の解決を目的として、それだけを目的として、協働活動を行っているらしい。パイプ作りが目的ではないようだ。


しかし、話を聞いて気になるのは、普段の活動の様子や雰囲気が全く見えてこないことだ。学生サークルにしては、あまりにもお堅すぎるのではないか?真面目な人だけが集まるサークルなのだろうか?


また、ごみ問題に向けた様々なアプローチといっても、具体的な例としてあげられたのは協働活動だけである。それ以外のやり方もあるのではないだろうか?


何より不思議なのは、48人も会員がいて、どうやって組織がまとまっているのだろうか。収拾がつかなくならないのだろうか?


やはり、まだ何かを隠している。



ーでも、普段の活動はもっぱら協働活動というわけではないでしょう。48人の会員が全員同じ協働活動に向けた取り組みをしているわけではないはずです。


もちろんそうです。


ーでは、普段はどのように活動を行っているんですか?


はい。普段は清掃活動に加えて、班ごとに分かれて活動を行っています。


ーん、班、ですか?


はい。企画渉外、広報、新歓交流の3つの班に分かれて活動を行っています。


ーコウホウ、シンカンコウリュウ…?


ここではじめて出てきた「班」という言葉。しかもそれは3つから成り立っているらしい。企画渉外は名前から協働活動にかかわる班であるということは察することができたが、それ以外の2つはなんだ…?ロータリーの会の活動は、協働活動以外にも多岐にわたるというのか…!

これまで隠されていた謎が、徐々に明らかになってきた…!



ーあの、班活動についてもう少し詳しく取材させてもらってもいいですか?


いいですよ!でも、各班の活動の様子や雰囲気はそれぞれ異なるので、班活動に関しては僕に聞くよりも各班長に聞いてもらった方がいいと思います!


ーわかりました!では、3人の班長の方に後日インタビューさせていただきますので、覚悟しててくださいよ…!


覚悟…なんででしょう?


今回のインタビューでついに明らかになったロータリーの会の「班活動」。

次回以降、その実態について深掘りしていく。


「ロタ会LIVE!!」次回も乞うご期待!

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